11月19日(日)はいよいよ上映会です。定員で申し込みを締め切りますので、迷っておられる方は、ぜひ早めにお申し込みを!
私たちは想像している世界に住んでいる
10月からさらに速度を上げて「学校を変えるシステム」への構想を練って、色んな方面の方と話をさせてもらっている。それでも、ここに書きながらも思っている。「どうして私たちに公立小学校のシステムなんて変えられるのか?」と。
それはこのPJを始めた時から、ずっと自分に問い続けているし、何度もやんわりと「できるわけがない」と言われ続けてきている。
それでも私には諦められない世界がある。
それは「学ぶことが楽しい」と気付いたあの気持ちと、多様なメンバーと思いをぶつけながら、一緒に何かを成し遂げたり、作り上げる面白さ。
そんな世界が小学校であってほしいという思いに突き動かされている。
もしかしたら、すでに今、日本の公立ではそれが実現しているのだよ、少なくとも我が子のクラスでは、という声もあるかもしれない。
もしかしたら、そんな世界よりも、勉強をちゃんと言われ通りにやってくれたらそれでいいという声や、そもそもそんなことを公立小学校に求めていないという声もあるかもしれない。
それでも、あの息が詰まりそうだった学校が、カースト闘争に疲弊した教室が、授業がしんどかった毎日が、勉強さえできればいいと思っていた自分が、そんな世界を諦められないでいる。
そして私は今まさに、自分が想像した世界を生きていると感じるから、きっとできると信じられている。
システムから変える
ここまでたくさんの議論を重ね、対話を重ね、見えてきた一つの確信は、特に教育においては「システムを変える」ことで多くの課題が解決できると思っている。
例えば、インクルーシブ教育を実現しようと思った時に、今のこの学校の仕組みの上に乗っけようとするから、不可能にしか見えないことがあるのではないか。
そしてシステムから変えることで、結果、それはインクルーシブになっているという状態を目指せるのではないか。いや、そうやって目指したい。
インクルーシブ教育というと大業に聞こえるかもしれないが、私は子どもたち一人ひとりの声を聞く時間があることが、まずはそれを実現させる一歩だと思うし、その「声を聞く時間」を設けられるシステムにしてしまうことで、マインドセットや研修、費用や理解の前に、その良さも大変さも体験して、改善して、修正して、試行錯誤しながら実現するそのプロセスそのものに意味があると思っている。そして「声を聞く時間」は、子どもたちの教育云々ではなくて、私たち大人にこそ、この社会にこそ求められている時間なのだから、そのプロセスは試行錯誤するしかないのだとも思う。
そして私たちは、関係性の中にあってはじめて「個」があり、環境の中で育っていく。
だから、まずは環境を整えてしまうことで、システムを変えることで、見えてくる世界があるのだと確信している。
システムを変えよう。