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Site icon image行きたい学校プロジェクトの活動

草の根会議と上映会

好きや得意が作る社会

私たちは毎週、本当にここ2年近く、毎週、定例ミーティングをしています。

本も読むし、講座にも出るし、研修も受けるし。皆、それぞれのペースで学び続けながら、忙しい中時間を抽出しながら、毎週、定例ミーティングを重ねます。

得意分野もそれぞれ違って、本当に違って。

それを皆が同じようにしようとすると、多分、お互いがしんどくなるのはもちろん、面白くない。面白くないと続かない。面白いと思って出しているものだから、キラってする。

そんな得意を掛け合わせるプロジェクトや場所、コミュニティの凄さを私はこのGREでの取り組みで一番感じている。

仕事だったらね、報酬の対価でやりたくないことをやったり、得意でないこともやる。それで見えてくることもあるし、苦手だと思っていたけど案外好きだな、なんて思うこともたくさん。だから、最初からできない、嫌い、なんて理由で断ることはしない方がいいし、私はむしろ、自分への挑戦だと思って取り組むことそのものが好きだし、任せてもらえることが嬉しいから、喜んで引き受けるのだけど。でもやっぱり、そんな私ですらw目に見えないところのストレスはきっと重くのしかかっているんだろうな、と長い会社員生活でも感じている。

だからこそ、好きなこと得意なことで貢献しながら、そこで湧き出た余力で、苦手なことにも少し挑戦。そのくらいが持続可能性あるんじゃないかって思ったり。

自分ができないことができる人、得意な人もたくさんいて。私が胃をキリキリさせながら1時間かけてすることを、ものの5分で終わらせる人だったいる。

人類は、collectiveな生き物だそうだ。つまり、繋がりがないと生きていけない。こんなに便利になった世界でだって、一人でできることなんて知れている。

「個別最適な学び」と「協働的な学び」を往来する

それらの気付きは、国が掲げる「令和の日本型教育」の考え方にも直結する。私が参考にさせていただいて、とっても共感しているのはこちらの奈須先生の著書“「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指して”

私たちは一人では生きていけないのだから「協働的な学び」を必要とする。さらに私たちは一歩踏み込んで、それを「対話の文化が敷かれている」ことを前提条件にしたいと思って、草の根会議で提起している。

そしてその「協働的な学び」には「個別最適な学び」との往来が必要であると奈須先生が提言されている通り、これは「皆で一緒にしたらいい」という話ではない。それに至るまでに、自分と向き合う時間が必要なのだ。自分は何が得意で、何が苦手で、それをどうやって調整して、学んでいくのか。それら「自己調整する力」を身につけるのが「個別最適な学び」の目的である、と。

まさに、私たちのプロジェクトはその過程そのもの。その過程を経て出てくるものの凄さを感じながら、これは、人類にとって最強の学び方だとすら思う。

それが公立小学校で実現されたらいいな、と、上映会の準備を続けています。